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ATI Technologies(エーティアイ テクノロジーズ)は、かつて存在したカナダの半導体設計会社である。2006年にアドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) に買収され、以後は同社のグラフィックコントローラのブランド名として提供が行なわれていたが、2010年のブランド統合によりATIブランドは消滅した〔【PC Watch】 AMD、今年中にATIブランドをAMDブランドに統合 〕。 == 概要 == 1985年に中国出身の何国源(ホー・クォックユェン、Ho, Kwok Yuen)らによって設立され〔K.Y Ho の略歴 〕、ビデオカードのRadeonシリーズを開発していることで知られる。設立当時は経営状態を左右してしまうようなリスクの大きな高性能な製品の開発には消極的で、低価格ではあるものの堅実な製品「Mach」シリーズを開発、半導体単体での販売はせずに半製品にまで仕立ててアセンブリメーカーに対して販売していた。 1990年代中期にはビデオ市場に多数のメーカーが参入し、老舗のATIも数あるメーカーの中の一つとして認識されていた。90年代後半にはうなぎ登りになる開発費に見合う販売が出来ないシーラス・ロジックや3dfxなど競合メーカーが次々撤退していく中、RAGEシリーズで着実な販売をし、それに続くRadeonシリーズのヒットにより、インテル、NVIDIAに続くビデオチップメーカーの巨頭となる。 ゲーム機であるニンテンドーゲームキューブのビデオチップを開発したArtXを買収している。 チップセット市場にも参入したが、その構成部品の品質が思うように向上せずNVIDIAの後塵を拝していた。 その後、AMDがATIを総額54億ドルで買収することを米国時間の2006年7月24日に明らかにし、2006年10月25日に買収の完了を発表した。これによりAMDは、ATIとインテルの間で交わされたクロスライセンス契約を取得した〔AMD、ATIの買収を完了、プロセッサ分野における強力なチームが誕生 2006年10月25日, AMDのプレスリリース〕。 これにより、ATIはAMDと競合しているインテル用プラットフォームへの部品供給としての道はなくなり、AMDのプラットフォーム専用に構成部品を供給するAMDの一部門となった。ちなみにATIは買収されるまで基本的にインテル寄りだと思われていた事もあり(買収前はATIのチップセット販売業務の利益は八割方インテル向けの製品からだったそうである〔 The Inquirer: ATI's Intel chipset deal amounted to 80 percent of its chipset revenue Tuesday, 25 July 2006 〕)、インテルの反応を見てもこの買収劇が一部の人間を除いてかなり意外なものだった事が分かる〔 Ars Technica: Intel subpoenas ATI August 11, 2006 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ATI Technologies」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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